
「大好きなクレーちゃんへ。ママ知ってるよ。アルベドお兄ちゃんとドゥリンお兄ちゃんは研究やお勉強で忙しいし、ファルカおじさんはジン団長にしっかり見張られてるから、みんな一日中は遊んでくれないでしょ?でも大丈夫!プルーネっていうお姉ちゃんがママの話を聞いて、今モンドに向かってるからね。いつも難しいことばかり言ってるけど、本当はあの子もクレーみたいに思いっきり遊ぶべきお年頃なの。きっと仲良くなれるって…ママ、信じてるから!」
——アリスからクレーへの手紙

◆名前:プルーネ
◆称号:拙き夢を心に秘めて
◆理性的で早熟な幼き「魔女ハンター」
◆神の目:風
◆命ノ星座:魔塔座

近頃モンドの街角では、どこか反抗的な雰囲気を漂わせる、一風変わった来訪者を見かける。
今、この小さなハンターは人生で最も重要な「狩猟期」を迎えており、同年代を凌駕する洞察力と知恵であらゆるものを冷静に分析している。その眼差しは、まるで世界の摂理すらとうに見透かしているかのようだ。
彼女は重い宿命を背負っていると主張し、伝説の「大魔王」アリスに報復するため、遥か遠方のナド・クライからその後を追ってきたという。常に持ち歩いている古びた本には、魔女の情報と戦術シミュレーションがびっしり書き込まれており、これまで入念な準備を重ねてきたことが窺える。その戦いに並々ならぬ決意を抱いているのだろう。
プルーネはモンドに着いてすぐ、一晩かけて街中にアリスを糾弾する「討伐声明文」を数十枚も貼り出した。そのトゲのある言葉選びと真に迫った感情が伝わる文面は、告発された者なら誰しも顔から火が出てしまうほどのものであった。
しかし、自由の風が吹き抜けるこの国には、彼女の「復讐宣言」を本気にする者は誰一人としていなかった。むしろ親切なモンドの人々は、遠路はるばるやって来た小さなハンターがお腹を空かせて復讐できなくなってしまわないよう、張り紙の隣に鹿狩りの当日限定割引券を貼ってあげたのだ。
「くっ、世論誘導作戦も失敗か…まさか本当にあいつの言う通りに…」
彼女が割引券を見つめながら不安を募らせていると、赤い服の小さな女の子が目の前に現れ、満面の笑みを浮かべた。「プルーネお姉ちゃん、一緒に大冒険に行こ!」
彼女は今、獲物が現れるのを待ち構えているのか。それとも、気づかぬうちに大魔女が精巧に張り巡らせた「子供心を取り戻させる」という優しい罠にかかっているのか。果たしてどちらだろう?